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鏑矢 まつ井の様々な情報を発信します

五条坂 陶器市

先日のお話です。

8月7日は定休日ということもあり、14年ぶりに五条坂の陶器祭りに行ってきました。

この陶器祭りは毎年8月上旬に京阪五条駅から清水寺に伸びる五条通で行われる陶器市で京都の夏の風物詩ともいえる一大イベントです。

ところが、今回久しぶりに訪れた陶器市は私達の記憶にある熱くにぎやかなものとはずいぶん様相が違っていました。

以前なら大きな五条通の両側の歩道に全国から集まった陶器屋さんのテントがずらっと並び、加えてお盆や漆器など陶磁器以外の品物も多く販売されていたのですが、今回は片側の歩道にだけに60軒ほどが並んでいるだけでした。

帰宅後、もう一度情報を確認して分かったのですが、コロナによって数年中止された陶器市が昨年から若手の陶芸家さんを中心に「五条若宮陶器祭」という新たな組織として発足し、陶器神社でもある若宮八幡宮境内で小規模な陶器祭を行われたのだそうです。今年は以前の形に戻すべく歩道にテントを並べる形にされたのですが、京都府の助成金関係の諸事情により府外からの参加が殆ど無かった、とある陶器店さんから伺いました。

さらに驚いたのは、以前はあった陶磁器店がホテルやマンションに変わっている事でした。

「この時代、なかなか器が売れず、閉店されるところが多いね」とは誘導員さんの談。

日本料理にとって陶磁器はなくてはならないもの。
家庭使いのものとは大きさや形、絵柄もまた違います。そういったものが、同じ京都の町でいつでも手に入ると思っていました。良い器を買うなら五条坂の時代も遠い昔となったのでしょうか。寂しい限りです。

10月には京都最大級といわれる山科区清水焼団地で行われる「清水焼の郷まつり」があります。こちらも是非訪れてみるつもりです。

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